ならまち銭湯1 扇湯 ※閉店しました

扇湯さんは2019年2月 残念ながら閉店しました。

平成30年9/29 銭湯ジュース考 開催

宿泊されるお客様にはよく銭湯を案内しています。
宿にもシャワールームがありますが、風情ある銭湯に行くことは旅情を誘い、旅の疲れが癒されることでしょう。風呂上がりにちょっと一杯なんてのも最高です。


ならまちを歩いているとお風呂屋さんのシンボルが


また、お風呂は禊をして清めるということが原型だという説もあります。奈良の寺社仏閣に参拝する前に熱いお湯に浸かっての禊は必須でしょう。

さらに法華寺には江戸時代の蒸し風呂である浴室(からぶろ)があり、光明皇后が沢山の人々を癒したと言われています。東大寺には現存最古の大湯屋があります。
銭湯の原点が奈良にあると言っても過言ではありません。

かつてならまちには銭湯が三十軒近くあったそうです。
現在、宿周辺には四軒の銭湯が営業しています。改めてこの銭湯を紹介したいと思います。

今回は宿から徒歩5分にある扇湯をご紹介します。
(写真は事前に許可を得て撮影しております)

扇湯
〒630-8316 奈良市築地之内町16
TEL : 0742-22-8079
営業時間 11:00 - 20:00
定休日 水曜日
駐車場 あり(3台)

扇湯は創業七十数年、現大将で三代目にあたるそう。

外観



















歴史ある銭湯にも関わらず驚きの清潔感。古い銭湯でこれだけの清潔感を維持できるのは
普段の清掃や手入れが行き届いている証拠。





銭湯は浴場だけではなく、脱衣所や番台も見どころの一つ。

置いてある什器やポスター、広告物も味わい深い要素です。



番台の上にはお稲荷さんが。左側の空間はかつて中庭だったそう。

女湯 ドライヤーとマッサージ機 現役です

天井には男湯と女湯の隔たりを超えて大きなシーリングファンがついています。

非常警報と書かれたサイレンマイク


お客さんが作ったのか、忘れ物なのかは不明。


浴室も手入れが行き届きとても美しい。

正面のタイル絵はペンキ絵職人がいなくなってしまったので、改装する際にタイル絵になったそう。

男湯には海と灯台。女湯はヨーロッパ調の湖畔と山が書かれています。








浴槽のお湯が出てくる湯口も重要なチェックポイントです。

男湯にはアヒルが。女湯には子供を楽しませる為か親子のペンギンがついています。

かつてはここからお湯が出ていたようですが、浸かっているお客さんの頭に湯がかかるとのことで現在は止まっています。





洗い場の蛇口や鏡の広告にも注目。

ちなみに“カラン”とはオランダ語で鶴を意味するそう。ならまちにはこのシャワータイプと温冷独立型の蛇口が多い。

 



ひとっぷろ浴びた後は、ドリンクチェック。 

牛乳系、大塚製薬系のドリンクが多いようです。ラムネがあるのは嬉しいところ。

ファイブミニは色素がコチニールからトマト色素に変わったそうで、オレンジ色からピンク色になりました。前のオレンジ色が好きだったので少し残念。


ペンキ塗装のベンチ (女湯側)

掃除が行き届いた扇湯はレトロ銭湯好き、かつ綺麗好きには一押しの銭湯です。

静かな湖畔のタイル絵と動物の湯口はさながらヨーロッパのよう。ヘレニズムの影響を受けた仏像に思いを馳せ入浴しましょう。20:00閉店なので時間には注意。

平成30年9/29 銭湯ジュース考 開催




扇湯
〒630-8316 奈良市築地之内町16
TEL : 0742-22-8079
営業時間 11:00 - 20:00
定休日 水曜日
駐車場 あり(3台)


コメント

人気の投稿